聞いたことしか答えない部下「何度も質問させる部下に足りないたった一つのこと」

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1. 「で、結局どうなったの?」が口癖になっていませんか

先週、若手のAから商談報告を受けたときの話です。「先方、どうだった?」と聞くと「はい、前向きでした」。「金額感は?」「えーっと、まだ具体的には…」「次のアポは?」「あ、それはこれから調整します」。一問一答。こっちが聞いたことにだけ答える。聞かなかったら、永遠に出てこない情報。正直、イラッとしました。でも冷静に考えると、こういう部下、どの会社にも一人はいるんですよね。今日はこの「聞いたことしか答えない部下」問題について書きます。

2. なぜ彼らは「聞かれたことしか」答えないのか

結論から言うと、彼らに足りないのは「相手の立場で考える想像力」、たった一つ、これだけです。

能力が低いわけじゃない。やる気がないわけでもない。ただ、「上司が次に何を知りたがるか」を想像する習慣がないんです。原因を分解すると、こんな感じ。

  • 報告=質問への回答だと思っている:学生時代のテストの延長。聞かれたことに正解すればOKという感覚。
  • 仕事の全体像が見えていない:この情報が、次にどう使われるか知らない。だから何が重要かわからない。
  • 失敗を恐れている:余計なことを言って怒られるくらいなら、聞かれたことだけ答えておこう、という防衛本能。

特に最後の「防衛本能」、これが厄介です。過去に「聞いてないことまで言うな」と詰められた経験があると、一気に殻にこもります。

3. 現場で効いた、具体的な対処法5つ

① 「報告フォーマット」を決めてしまう

商談報告なら「①先方の反応 ②金額感 ③次のアクション ④懸念点」の4点セット。フォーマット化すれば、想像力がなくても漏れなく報告できます。最初はこれで十分。

② 「私だったらこう聞きたい」を口に出す

「今の報告だと、俺なら次に『決裁者は誰か』を聞きたくなるよ。次からはそこまで先回りして話してみて」。答えを教えるんじゃなく、自分の思考プロセスを見せる。これが効きます。

③ 「で?」「それで?」を封印する

詰めてるつもりはなくても、部下からすると尋問です。代わりに「もう少し詳しく教えて」「その時どう感じた?」と開いた質問に変える。話しやすい空気を作るのはマネジャーの仕事。

④ 良い報告を「すぐ」褒める

部下が一歩踏み込んだ報告をしてきたら、その場で「今の報告、最高。聞きたいこと全部入ってた」と伝える。人は褒められた行動を繰り返します。シンプルですが、これが一番早い。

⑤ 1on1で「背景」を共有する

なぜこの案件が重要か、この数字がどこに繋がるか。背景を知れば、部下は自然と「何を報告すべきか」を考えるようになります。情報を出し惜しみしないこと。

4. おすすめの一冊

この問題、突き詰めると「部下との対話の質」に行き着きます。私が何度も読み返しているのが 『人を動かす傾聴力』 。部下が「聞かれたこと以上」を話したくなる質問の仕方、1on1の進め方が具体的に書かれていて、明日から真似できます。詰問型から対話型にシフトしたいマネジャーには刺さるはず。

あわせて 『新1分間マネジャー』 もおすすめ。短いフィードバックで部下を伸ばす考え方が、今回の「良い報告をすぐ褒める」という話と直結します。マネジメントの土台を作る一冊。

ちなみに私はこの手の本を Kindle Unlimited(読み放題) でまとめ読みしています。通勤中に気になるページを読み返せるので、マネジメント本との相性は抜群です。

5. まとめ

「聞いたことしか答えない部下」に足りないのは、スキルでも根性でもなく想像力。そしてその想像力は、マネジャーの関わり方次第でちゃんと育ちます。フォーマットを与え、思考プロセスを見せ、話しやすい空気を作る。地味ですが、ここを手を抜くと一生「で、結局どうなったの?」と言い続けることになります。部下の報告に不満があるうちは、自分のマネジメントに伸びしろがある、ということ。私も日々、修行中です。

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