部下が「自分で考えて動いた」瞬間に立ち会えた話

マネジメント術

今日、休日なのに部下からメッセージが来た。

「チームの失敗体験や成功体験を共有できるツールを考えてつくったので、明日みてください」

正直、めちゃくちゃうれしかった。

先週の1on1で、彼のOKRについて話していたとき、僕は何度も聞いた。「どうすればそれを達成できると思う?」と。答えを教えるんじゃなくて、彼自身に考えてもらった。そしたら休日に、自分でツールをつくってきたのだ。

なぜ部下は「自分で動く」ようになったのか

もちろん、休日に仕事をしろなんて言ってない。でも彼は楽しんでやっていたに違いない。早く見せたくて、待ちきれなくて送ってきたんだと思う。

これ、マネージャーとしては最高の瞬間だ。

でも、なぜ彼はここまで動けたのか?振り返ると、いくつかのポイントがあった。

1. 答えを与えなかった

「こうしろ」と言うのは簡単だ。でも、それだと部下は「指示待ち」になる。僕は1on1で何度も「どうすれば達成できると思う?」と問いかけた。最初は戸惑っていたけど、彼は自分で考え始めた。

2. OKRを「彼の目標」にした

会社から降りてきた目標をそのまま渡すと、どうしても「やらされ感」が出る。だから、彼自身が「これを達成したい」と思える形に落とし込んだ。自分の目標だと思えたから、休日でも手が動いたんだと思う。

3. 失敗してもいい空気をつくった

「うまくいかなくても大丈夫」「まずやってみて」と普段から伝えていた。だから彼は完璧じゃなくても「とりあえず見せよう」と思えたんじゃないか。

部下が自走するために、マネージャーができること

今回の経験から、僕が意識していたことを整理してみる。

対処法①:1on1で「問い」を投げる

「どうしたらいいですか?」と聞かれたら、「君はどう思う?」と返す。最初は嫌がられるかもしれない。でも、これを続けると部下は自分で考えるクセがつく。

対処法②:小さな成功体験を積ませる

いきなり大きな成果を求めない。今回も「ツールをつくる」という小さな一歩だった。その一歩を認めることで、次の一歩が生まれる。

対処法③:プロセスを褒める

結果だけじゃなく、「自分で考えて動いたこと」を褒める。彼には明日、「休日に考えてくれたんだな、ありがとう」と伝えるつもりだ。

対処法④:「見守る」勇気を持つ

口を出したくなる場面はたくさんある。でも、ぐっとこらえて見守る。失敗しそうでも、まずはやらせてみる。これが一番難しい。

おすすめの書籍

今回のように「部下が自分で動くチーム」をつくりたいなら、この本がおすすめだ。

『自走するチームの作り方』は、まさに今回の話にぴったりの一冊。指示待ち部下をどうやって自律的に動かすか、具体的な方法が書いてある。僕も何度も読み返している。「自分で考えて動く部下を育てたい」と思っているマネージャーには必読だと思う。

また、日々のマネジメントで「部下の小さな進捗をどう支えるか」を学びたいなら、『マネジャーの最も大切な仕事』もおすすめ。部下のモチベーションは大きな成果じゃなく、日々の小さな前進から生まれるという話が書かれている。今回の彼の行動も、まさにこれだった。

まとめ

部下が自分で考えて、自分で動く。これがマネージャーにとって一番うれしい瞬間だと思う。

そのために必要なのは、「答えを教えない」「問いを投げる」「見守る」こと。簡単そうで、実は難しい。でも、今回のように部下が自走し始めた瞬間に立ち会えると、「やっててよかった」と心から思える。

明日、彼のツールを見るのが楽しみだ。

あなたの部下も、きっと自分で動ける力を持っている。その力を引き出すのが、僕たちマネージャーの仕事だ。

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