1. 「俺がやった方が早い」の罠
若手時代、私は「頼れるリーダー」でいたかった。部下が持ってきた資料を見て「ちょっと貸して、俺が直すわ」。商談でつまずいている後輩に「次は俺が同行するから」。気づけば毎晩23時まで残業、土日もメール対応。数字は悪くなかったけど、ある日部下にこう言われたんです。「部長、いつも忙しそうで相談しにくいです」。ガツンときました。抱え込むリーダーは、実はチームを弱くしていたんです。
2. なぜリーダーは仕事を抱え込むのか
原因は大きく3つあります。
①「任せるより自分でやった方が早い」病
短期的には事実です。でも長期で見ると、部下は育たず、あなたの仕事は永遠に減りません。
②「頼られたい」という承認欲求
実はこれ、意外と多い。部下に頼られること自体が快感になってしまい、手放せなくなる。
③「失敗されたら困る」という不安
自分の評価に直結すると思うと、どうしても任せきれない。でも、失敗させない環境はそもそも成長の機会を奪っています。
3. 抱え込みグセから抜け出す具体策
①「自分しかできない仕事」をリストアップする
紙に書き出してみてください。本当に自分しかできない仕事って、実は2〜3割しかありません。残りの7割は誰かに任せられる仕事です。
②「70点でOK」のラインを決めて渡す
100点を求めるから渡せない。「この資料は70点で出していい」と基準を明確にすれば、任せるハードルがぐっと下がります。
③任せた後は「口を出さず、見守る」
途中で口を出したくなるけど、グッと我慢。週1回の1on1で進捗を聞くくらいがちょうどいい。信じて任せることで、部下の主体性が育ちます。
④「失敗できる仕事」から任せる
いきなり大型案件を渡すのは無謀。まずはリカバリーが効く小さな仕事から。小さな成功体験を積ませることで、部下も自信を持ちます。
⑤「助けて」と言えるリーダーになる
意外とこれが効く。完璧なリーダーより、弱みを見せるリーダーの方が、部下は動いてくれます。
学びを深めたい人は Kindle Unlimited(読み放題) でマネジメント本を片っ端から読むのもおすすめです。月額1冊読めば十分元が取れます。
4. おすすめ書籍
『新1分間マネジャー』
「任せ方」の基本が短時間で学べる一冊。目標設定・称賛・修正のシンプルな3ステップで、部下に任せながら成長させる方法が身につきます。抱え込みグセのあるリーダーが最初に読むべき定番です。
『マネジャーの最も大切な仕事』
部下の「小さな進捗」を支援することがマネジャーの本業だと気づかせてくれる本。自分が動くより、部下が前進する仕組みを作る方が成果が出ると腹落ちします。任せるのが怖い人に特におすすめです。
5. まとめ
抱え込むリーダーは、一見頼れるけど、実はチームの成長を止めています。自分の仕事を「自分しかできない2割」に絞り込んで、残りは思い切って手放す。これだけでチームも自分も楽になります。「任せる勇気」は、リーダーに求められる一番大事なスキルかもしれません。まずは今日、何か1つ、部下に渡してみませんか?


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