仕事を振り続けるリーダーの末路|「自分は忙しいのに部下は残業しない」都合のいい上司の正体

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1. 「なんで俺だけこんなに忙しいんだ…」とぼやいた先輩の話

数年前、同じ支店にいた先輩マネージャーの話です。彼は朝7時に出社し、夜は22時過ぎまで会議と資料作り。一方で、部下たちは定時になるとサッと帰っていく。「俺がこんなに働いてるのに、なんでみんな残業しないんだ」と、給湯室でぼやいていたのをよく覚えています。でも、傍から見ていた私の本音を言えば、「そりゃそうなるよな」でした。彼は“仕事を振っているつもり”で、実は“ただ作業を分配しているだけ”だったんです。

2. なぜ「忙しいリーダー」は部下から敬遠されるのか

仕事を振り続けるリーダーには、共通するパターンがあります。

  • 「振る」と「丸投げする」の区別がついていない…目的も背景も伝えず、タスクだけ渡す
  • 自分の仕事を整理できていない…本来手放すべき仕事まで抱え込み、部下には雑用ばかり流す
  • 成果の帰属が不透明…部下が頑張っても評価されず、リーダーの手柄になる空気がある
  • 「忙しさ」をアピールしてしまう…部下は「相談したら迷惑だろうな」と距離を置く

つまり、部下は“ついていけない”のではなく、“ついていく価値を感じない”んですね。残業しないのは冷たいからじゃない。「この人のために自分の時間を使う意味が見えない」からです。

3. 「都合のいいリーダー」から脱却するための5つの対処法

① タスクではなく「目的」と「権限」を渡す

「この資料作っといて」ではなく、「来週の役員会で◯◯の判断をしてもらうための資料。構成は任せる」と伝える。目的と裁量をセットで渡すことで、部下は“作業者”ではなく“当事者”になります。

② 自分のタスクリストを週1で棚卸しする

マネージャーが抱えている仕事の半分以上は、本来「手放せる仕事」です。私は毎週金曜に自分のタスクを全部書き出して、「これ、俺じゃないとダメか?」と一つずつ問い直しています。これをやるだけで、月に10時間は浮きます。

③ 「忙しい」を口癖から消す

リーダーの「忙しい」は、部下にとって“話しかけるな”のサインです。どんなに忙しくても、部下が相談に来たらPCから手を離して顔を上げる。これだけで信頼の総量が変わります。

④ 成果は部下のもの、責任は自分のもの

当たり前のようで、できていないリーダーが本当に多い。うまくいった案件は「◯◯さんが主導してくれた」と周囲に言いふらす。失敗したら「私の指示が甘かった」と前に出る。これを徹底するだけで、部下の目の色が変わります。

⑤ 自分が先に帰る日を作る

「上司が帰らないから帰れない」空気は、チームの生産性を確実に下げます。月に数日でいいので、リーダーが先に帰る日を作ってみてください。「あの人が帰るなら自分も帰れる」という安心感は、想像以上に組織を軽くします。

4. こんなときに読んでおきたい1冊

この「仕事を抱え込むリーダー問題」にドンピシャなのが、『マネジャーの最も大切な仕事』です。マネージャーの役割は、部下が小さな前進を実感できるように“環境を整えること”だと明確に書かれています。「自分が動くこと」ではなく「部下が動ける状態を作ること」がマネージャーの仕事だと腹落ちできる一冊。仕事を振るのが下手な人ほど刺さります。

もう一冊、部下との関わり方そのものを見直したい方には『人を動かす傾聴力』もおすすめ。「忙しい」が口癖になっているリーダーは、たいてい“聞く力”が落ちています。1on1で何を聞き、どう受け止めるかのヒントが詰まっています。

どちらもビジネス書の名著が読み放題で読めるKindle Unlimited(読み放題)の対象になっていることが多いので、移動中のスキマ時間にチェックしてみてください。

5. まとめ:忙しいリーダーは、かっこよくない

昔は「忙しそうに働く上司」がカッコよく見えた時代もありました。でも今は違います。本当に優秀なリーダーは、自分が暇そうに見えるくらい部下を動かせる人です。部下が自走し、成果を出し、定時に帰れるチーム。それを作るのがマネージャーの仕事。「自分は忙しいのに部下は残業しない」と嘆く前に、一度自分の振り方と抱え方を見直してみてください。案外、チームはあなたを待っていますよ。

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